“ITサラリーマン神話”パンテック副会長が辞意=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.25 11:03
「力量不在の経営で皆さんに深い傷と痛みを与えてしまった。静かに離れたい」。
情報技術(IT)業界で“サラリーマン神話”を築いた朴炳曄(パク・ビョンヨプ)パンテック副会長(51)が舞台を去る。朴副会長は実績悪化の責任を取り、24日、銀行債権団に辞意を表明した。1991年に10坪のマンションを売り払って手にした4000万ウォン(約400万円)でパンテックを創業した後、サムスン・LGに次ぐ韓国国内3大携帯電話メーカーに育てたが、結局、世界市場の巨大な流れの前でうな垂れた。
朴副会長は2011年末、企業改善作業(ワークアウト)を終える前、債権団と対立すると、記者会見で「休養したい」という“サプライズ辞意”カードを取り出し、再信任を受けた。しかし今回は当時と事情が違うようだ。パンテックの関係者は「07年にワークアウトに入る時から今まで休めず、業務を続けながら生じた健康上の問題も考慮した決定」と説明した。心血管にステントを挿入する手術を受け、筋膜石灰化(筋肉が固まり炎症物質がたまって痛みが続く症状)が生じるほど健康が悪化した朴副会長は、最近、甲状腺機能亢進症に苦しんできたという。