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傷つき、さびれて、タバコの灰まで…億ウォン台美術品の屈辱=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.24 16:03
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16日午後、高層ビルがひしめくソウルのテヘラン路。IBKキャピタル本店が入居するL&Bタワー前の造形物そばで、男性数人がタバコを吸っていた。高層ビルのミニチュアを斜めに立たせた形の造形物には黒いタバコの灰が所々に埋まっていた。この造形物は欧州でも広く知られたパク・ウンソン作家(48)の作品だ。価格は1億1400万ウォン(約1051万円)になるが、管理した形跡は見られなかった。

ここから100メートル余り離れたデウアイビル前の造形物はすぐそばに設置されたバレーパーキング(代行駐車)のブースの看板と向き合っていた。黄銅色に鏡のように輝くステンレスをかぶせたこの造形物の一部は看板にあたって破損した姿だった。このビルディングの管理所長は「このビルは共同所有なので、建物のオーナーは造形物に対する責任を負わない」として「バレーパーキングブースは特に許可は必要ではない」と話した。

 
“都心の中の美術館”を標ぼうして大型ビル前に設置された美術造形物の管理がひどい。中央日報は先月から最近までソウルのテヘラン路・清渓川(チョンゲチョン)・汝矣島(ヨイド)にある67の大型建物の建築物美術作品を調べた。破損したりさびついたりと管理状態が不十分なものや、街路樹などでさえぎられ鑑賞できないところが19カ所(28%)あった。6カ所(9%)は喫煙場所がすぐそばにあった。33カ所(49%)は作品の説明がなかった。

テヘラン路の現代(ヒョンデ)タワー前の造形物は、前から見ると流麗な曲線美が引き立って見えた。しかし後方に除雪作業に備えた砂袋を隠すために利用されていた。作品を支える石台は一部が破損した状態だ。1980年代に設置された武橋洞(ムギョドン)のヒョリョンビル前の彫刻像は、そばに生ゴミ箱が一緒に置かれていた。

大型建物の前にある美術作品は、文化芸術振興法により設置された。建物容積率を高める代わりに市民が芸術を楽める空間を提供するようにとの趣旨で95年に義務化された。延べ面積1万平方メートル以上の建築物は、建築費用の0.7%以上を美術作品の設置に使わなければならない。95年から最近まで全国に1万3588作品が設置された。設置費用だけで計9456億1700万ウォンで、1カ所あたり平均6959万ウォンかかっている。設置美術家のイム・オクサン作家は「最近になって良くなっているが、依然として相当数の作品がただ“持ってきて置いた状態”に過ぎない」として「多くの建物主が“芸術作品”というよりは“厄介者”としている」と指摘した。市民もこれを問題視している。清渓川で会ったイ・ヒョンテクさん(40、会社員)は「全く不釣り合いな、とんでもない造形物もある」として「管理もひどく、芸術作品と呼ぶのが心苦しいものも多い」と話した。


傷つき、さびれて、タバコの䒊まで…億ウォン台美術品の屈辱=韓国(2)

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