【コラム】7000億ドル、イスラム食品市場はブルーオーシャン=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.24 14:39
2010年に慶州(キョンジュ)で開かれた主要20カ国(G20)財務相会議当時、インドネシア・サウジアラビアなどイスラム圏の閣僚らの食事準備には多くの困難がともなったという。イスラム圏の人々が食べる料理やレストランがまともにそろわなかったためだ。イスラム圏は宗教や政治・歴史・文化・食べ物などにおいて特徴を有している。著名な国際政治学者であるドミニク・モイジ氏は世界3大文化圏の特徴を「恐怖の文化西洋、屈辱の文化イスラム、希望の文化アジア」と表現している。きらびやかな歴史と文化を誇るイスラム文化圏が持つ挫折感と無力感を「屈辱の文化」と表現したことで、イスラムが体験している感情の一端を理解することができる。
イスラム教はほかの宗教よりも律法を厳格に守る特徴があり、食べ物にも非常に厳格だ。“許容できる”という意味の“ハラール(Halal)”の食べ物だけを口にできる。新鮮な野菜や果物・蜂蜜・魚・穀類・海産物などが代表的なハラール食品だ。肉類は主に羊・牛・鶏などに限定され、許される肉類もイスラム式に屠殺されたものだけがハラールに規定される。“ハラーム(Haram)”は禁止された食べ物で、豚肉・アルコール性の飲み物などだ。菓子・パン・ジュースなどの加工食品も豚やアルコール成分が入っていてはいけない。犬が最も批判される地域もイスラム圏だ。イスラムの始祖マホメットが捜索を逃れて洞窟に隠れていた時に犬がほえまくったために見つかったということで犬は宗教的に敬遠されている。犬を利用した捜索や検査は特別気を付けなければならない。