釜山~対馬を行き来する85歳、韓国人最高齢ガイド(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.12 15:07
日本専門の観光ガイドのソン・ヤンスンさん(85、釜山アジュ観光)は今でも毎月3、4回は対馬の案内に出向く。彼女は韓国観光公社に登録された観光通訳案内士約2万人の中で現役の最高齢者だ。1974年に当時の交通部長官から「日本語通訳案内士」の資格をもらってガイドになり、今年で40年目。数年前まで釜山から日本に行く韓国の観光客や釜山に来る日本人たちの韓国案内を主に担当していた。しかし少しずつ手に余るようになり、今は釜山から航路で対馬を訪れる観光客だけを案内している。
若いガイドたちでも船に乗るのを大変がるが、ソンさんは今まで乗物酔いをしたことがない。対馬の烏帽子岳の展望台に若い観光客よりはやくのぼり、揺れるバスの中ではまっすぐ立って説明をするほど元気だ。ソンさんは「『お客さまは神さま』と思って常に緊張しているから」と話す。
1928年忠清南道論山(チュンチョンナムド・ノンサン)で大地主の娘として生まれたソンさんは、46年3月に京城女子師範学校を卒業した。師範学校を卒業後、女子高の教師として4年間働き、結婚して夫について釜山に来た。日本語学院を運営して日本語を学びに来た旅行会社役員の勧めでガイドを始めた。