中国資本の永住権商売で金は集まるが…引き裂かれる漢拏山(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.05 09:58
このところ漢拏山(ハンラサン)では重機の音が騒々しい。あちこちで山を掘削しリゾートを建設する音だ。ほとんどが中国資本が建設するリゾートだ。もちろん工事は済州道(チェジュド)が認めた。海外の資金を引き込んで観光施設を拡充し、済州道を世界的観光スポットに育てるというのが済州道の考えだ。中国資本が参加すれば中国人観光客がさらに多く来るだろうという計算もある。だが、場所が漢拏山の中腹のため乱開発議論が起きている。
先月30日午前、西帰浦市南元邑(ソグィポシ・ナムォンウプ)の済州百通キン源リゾートの工事現場。一方にはセメントの外壁まで完成したコンドミニアムの建物が入り、そのそばでは掘削機が地面を掘り返している。コンドミニアム周辺はすべて掘り返された状態だ。中国の不動産開発会社百通キン源が2016年の完工を目標に55万6586平方メートルの敷地にコンドミニアムとホテルなどを作る工事現場だ。位置は漢拏山ろくの海抜255~360メートル地域。工事によりかつての森が茂っていた姿は見られなくなった。この工事の環境影響評価書によると、リゾートを作るために1万9000本余りの木を切らなければならない。