【中央時評】他人の不幸を喜ぶ心理学=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.30 14:32
みんなで楽しむべきはずだが、やや居心地が悪い場がある。いわゆる社会的に成功した人たちの失敗をネタに酒杯を傾ける酒の席がそうだ。人格者だと思っていた社会指導層の醜聞、偉そうな有名人の落馬、成功した企業家の墜落、地位を築いた政治家の没落など、ゴシップが飛び交う酒の席のネタは終わりがない。「その人、そうだと思っていた!」。
米国で注目されていた若い科学著述家1人が昨年、大きなスキャンダルを起こした。『プルーストの記憶、セザンヌの眼 脳科学を先取りした芸術家たち』という本で広く知られたジョナ・レーナーがその主人公だ。コロンビア大で神経科学を専攻し、オックスフォード大で神学と文学を勉強した彼は、脳科学的な観点で文学と芸術を眺めた魅力的な本3冊で一躍話題の作家になった。読者は30歳過ぎの若い作家の美しい文章が好きだった。