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【コラム】半沢直樹の「倍返しだ!」…今の日本社会を反映?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.30 09:02
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日本放送界に久々の大型ヒット作が誕生した。TBSが毎週日曜日の夜9時から放送中の『半沢直樹』というドラマだ。7月7日の初回視聴率19.4%で始まったこのドラマは今月25日の第6回放送で平均視聴率が29%まで上がった。2年前に最高視聴率40%を記録した『家政婦のミタ』の人気を超えるとの予測も出てきている。

『半沢直樹』は主人公の名前だ。1990年代初め、日本経済のバブルが消え始める頃に大手銀行に入社した主人公が、銀行内の不条理な業務形態や派閥争い、権謀術数に対抗していく過程を描いた。実際に銀行員出身である作家池井戸潤の小説が原作で、不景気の中、実績戦争に苦しめられる銀行員の現実が実感できるよう描かれた。何よりも主人公の半沢役である俳優堺雅人の燃え上がるような怒りの演技が最高だ。彼が言う「部下の成功は上司のもの、上司の失敗は部下のもの」を全身で実践する不道徳な上司たちに放つ警告は、流行語にもなっている。「やられたら、やられた分だけやり返す!」「倍返しだ!」「10倍返しだ!」

 
2011年の大震災以後に放映された『家政婦のミタ』は、当時の日本人たちの複雑な心理をうまくくみとったという評価を受けた。どことなく暗く不安定な状況が続く中で、ムダ口をたたかず頭の痛い問題をてきぱきと解決するヘンな家政婦の活躍に人々がハマったということだ。『半沢直樹』もやはり今の日本社会が望む強い英雄像を見せているとの分析が出てくる。善意のある人間には礼儀正しく接するが、不当ないじめには絶対に屈服せず最後まで食い下がって鉄槌を下す。それでも主人公がむやみに道徳的というわけではない。悪人に対抗するためにさまざまな術数を動員して、彼らの弱点を自身の出世のための踏み台として利用したりもする。原作者も話していた。「これは勧善懲悪のドラマではない、“チャンバラ活劇”のような話にすぎない」と。

朝日新聞の論評がおもしろい。ドラマの中の名セリフ「倍返し」は、80年代の恋人同士で使っていた冗談だったという。「バレンタインデーにプレゼントをもらったらホワイトデーに倍返ししなければならない」という意味だった。だが今の日本は、余裕にあふれたこのセリフが正反対のすさまじい意味で使われる社会になってしまった。一時、「配慮」や「忍耐力」で象徴された日本人たちはどこへ行ってしまったのか。『半沢直樹』の絶叫を目にするたびに、近頃せっかちで無慈悲になった日本社会の一面を見ているようで、心中穏やかではない。

イ・ヨンヒ文化スポーツ部門記者

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