韓国映画の快進撃…歴代最大興行の理由は?
ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2013.08.29 10:20
今夏の韓国映画の驚くべき興行にはどんな理由があるだろうか。
映画評論家キム・ポンソク氏は「『雪国列車』と『ザ・テロ・ライブ』、そして『かくれんぼ』と『風邪』がそれぞれ同日に封切りして観客の好奇心を刺激することに成功した。明らかに異なった素材だけでなく、ターゲット層が明確に区別される作品が正面対決を繰り広げ、それぞれの観客を引き込むことにも支障がなかった」としながら「何よりもこの映画が全て多様なイシューをつくり出しているという事実にも注目しなければならない。キャスティングや素材、その他の要素を活用して観客の視線を引きつけるマーケティングを展開した。以前はマルチプレックスに来ても特定のヒット作品1、2本がスクリーンを掌握していたが、この頃は多様な映画を一つの場所で選んで観ることができるのが良い。このため小さな映画の上映場所がさらに減るという副作用があるので、この部分さえ解決できれば完ぺきなマルチプレックスになるだろう」と話した。
ロッテシネマのイム・ソンギュ広報チーム長も「いわゆる『大当たり』というだけのことがあった韓国映画の“はえ縄漁業”は、2009年の『TSUNAMI-ツナミー〔原題:海雲台(ヘウンデ)〕』と『国家代表!?』のケースのほかに浮かばない。4作品が同時にこれほど多くの観客を動員する例は見たことがない」と驚いた。また「強力な外国映画がなかったという点もやはり韓国映画の上昇の勢いを支える要素として作用した。最近は韓国映画があまりにもうまくいっているために、むしろ外国映画の配給会社側から韓国映画を避けた公開予定にしている傾向だ。韓国映画が外国映画を避けた封切り日を狙う作戦を展開していた過去とは明確に異なる雰囲気」と付け加えた。