廃網・タイヤ…独島周辺は30トンのゴミの海
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.22 11:06
「そこ、ロープの下から離れて。危険だ!」。作業が始まると甲板の上はあわただしくなった。人夫は声が大きくなり緊張した目つきになった。大きな機械がごう音を出して回ると、太いロープが海中から海洋ゴミを甲板に引き揚げてきた。海洋ゴミの大部分である廃網は、ぞっとするようなものだった。あちこちに大きな魚が絡まって死んでいて、どれくらい古いのか肉のない魚もかなりあった。
今月19日と20日の2日間訪れた独島(ドクト、日本名・竹島)からわずか100メートル余り離れた海上。目の前の独島は太古からの神秘的な姿そのままだったが、海中はそうではなかった。独島近隣の海洋ゴミ回収に乗り出した環境号の甲板には、すでに海から引き揚げた廃タイヤや赤くさびついた漁具などでいっぱいだった。
海洋ゴミの中で最も危険なのは廃網だ。海洋水産部のチャン・ソンシク海洋保全課長は「廃網にかかって魚が死ぬことをゴースト・フィッシング(ghost fishing)、すなわち幽霊漁業という」と話した。網に魚がかかっても捕まえてやることができず、いわれのない魚だけが死ぬ。特に独島のように暖流と寒流が出会う所では被害が大きい。魚の移動を防いで生態系がかく乱される可能性がある。