今年の秋夕（チュソク）のギフトセットに「中低価格実利型」が大挙登場した。景気不況で中産層が財布のひもを引き締めていることから、流通各社が活用度の高いギフトセットを掲げて市場攻略に乗り出したのだ。

イーマートは個人購入が多い生鮮・加工製品と生活用品を中心に１１３種類のギフトセットを構成した。同社マーケティング担当のキム・ヒョンソク常務は、「不況で法人などの大量購入が減るとみられ、個人少量購入製品の割合を増やした」と話した。イーマートは韓牛セットの場合、昨年より５～１０％ほど安い値段で販売する計画だ　缶詰めセットの場合、ハム缶、ツナ缶など中低価格の人気商品を中心に全体の量を２０％増やした。イーマートは１９日から来月４日まで秋夕ギフトセットを予約すれば希望日に希望の場所に配達する計画だ。事前予約する顧客は商品により最大３０％の割引を受けられる。

ＣＪ第一製糖は１９日に製品構成とデザインを全面改編した１３０種類余りのギフトセットを公開した。名節ギフト１位のハム缶セットの場合、２万～３万ウォン台の中低価格のセットの割合を旧正月に比べ２０％以上増やした。特にハム缶単品のほかに高級食用油とのセット、サケ缶とのセットなど構成を多様化し選択の幅を広げた。食用油セットはグレープシードオイルやオリーブ油などプレミアム製品を中心にセットを構成しながらも価格が３万ウォンを超えないよう組み合わせた。同社でギフトセットマーケティングを担当するチャン・スンフン課長は、「不況が長期化しながらギフトセットの消費トレンドが単一品目から複合品目に、価格は２万～５万ウォン台の中低価格製品にシフとしており、これに合わせて商品を構成した」と説明した。

愛敬（エギョン）は有名作家とコラボレーションした秋夕総合ギフトセットパッケージを出した。総合ギフトセットには画家イ・スドンの「花風」の絵を入れカン・ビョンインのカリグラフィー「愛しています、尊敬します」を刻み込んだ。カン・ビョンインのカリグラフィーは愛敬のギフトセット固有のスローガンで今回の新製品のために製作された。今年初めて「ケラシス・パフュームシャンプー」と漢方ビューティーブランド「賢」のシャンプー製品も投入する。愛敬関係者は「厳しい庶民の暮らしを軽減できるよう感性とストーリーを盛り込んだギフトセットを構成しながらも価格は高くならないよう策定した」と説明した。