独メルケル首相は追悼に向かう…20日ナチス収容所へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.16 09:42
アンゲラ・メルケル首相がドイツ首相として初めてドイツ南部のダッハウ強制収容所を訪問し、第2次世界大戦時に亡くなったユダヤ人犠牲者などを追悼する予定だ。ドイツのシュテフェン・ザイバート首相室報道官は14日の記者会見で「メルケル首相が20日、ミュンヘン近隣のダッハウ収容所記念館を訪れて献花し演説する予定」としながら「ドイツ政府のトップがこの収容所を訪問するのは初めて」と明らかにした。メルケル氏はホロコースト(ナチスのユダヤ人大虐殺)生存者でありダッハウ収容所収監者委員会のマックス・マンハイマー会長(93)とバイエルン州のルートヴィヒ・シュペレ教育部長官と共に収容所を訪れる計画だとAFP通信が伝えた。
マンハイマー会長は声明で「メルケル首相の今回の訪問は、過去の収監者に対する敬意の表示」として「現在ドイツ社会内で反ユダヤ主義やユダヤ人への敵対感が増幅している状況なので、今回の訪問は政治的・社会的に大変重要だ」と評価した。
バイエルン州の首都ミュンヘンから北西に16キロ離れたダッハウ収容所は、1933年アドルフ・ヒトラーが権力を掌握して数週間後に政治犯を受け入れるためにつくったナチスの初めての収容所だ。以後ユダヤ人や同性愛者、戦争捕虜など20万人以上を閉じ込めた。米軍が1945年4月29日に収容所を掌握する前まで、殺害されたり飢餓や病気で亡くなった人は4万1000人を超える。これに先立ちメルケル首相は今年6月5日、米国のオバマ大統領と共にドイツ中部のワイマール州ブーヘンヴァルト収容所を訪れてナチスの犠牲になったユダヤ人を賛えた。