【社説】現代車「皇帝労組」に向かう冷たい視線
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.14 11:15
現代車労組のストライキが迫っている。韓国社会は指を差しながらも内心うらやましく思っているのが事実だ。闘争も力がある者だけができる。平均年俸が9400万ウォン(約820万円)にのぼるが、労組側は今年も180種類の細かな賃金団体交渉要求を例外なく羅列した。純利益の30%(1人当たり成果給約3400万ウォン)をよこせ、定年は61歳に延長しろ、子どもが大学に進学しなければ1000万ウォンを支援しろと主張している。会社側はこうした要求をすべて受け入れれば、1人当たり1億ウォンの追加費用がかかるとして当惑している。
現代車は昨年、海外工場の善戦で5兆2734億ウォンの純利益を出した。しかしそばで見守る私たちの社会の視線は急激に冷たくなっている。すでに現代車蔚山工場の労働生産性はトヨタやフォードに後れを取っている。現代車海外工場と比較しても低い。そのような「貴族労組」が今では「皇帝労組」として君臨しようとするため、友軍はいない。韓国社会はむしろ「ストに対抗して海外生産を増やす」という使用者側の反撃に拍手を送る奇怪な現実だ。国内で雇用が失われるにもかかわらずだ。