【時視各角】A級戦犯を烈士として祀る国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.13 13:27
日本の愛知県には殉国七士廟というものがある。1948年の極東国際軍事裁判で絞首刑に処された東条英機らA級戦犯7人の墓だ。処刑された戦犯に殉国とは、彼らが何の烈士にでもなったのか。よじれた歴史意識を端的に見せる現場だ。
米軍政は刑執行直後に横浜の火葬場で遺体を焼却し、遺骨を飛行機に乗せ太平洋にばら撒いた。軍国主義の残党がA級戦犯の遺骨を神聖化するかも知れないという判断からだ。しかし弁護人らが火葬場職員と組んで焼け残った遺骨の一部を持ち出した。7人の遺骨から一握りずつを同じ壷に入れたためどれがだれのものか区別が難しく、その時からひとつの入れ物の中に入れられることになったという。その遺骨は温泉で有名な熱海の興亜観音という寺に隠されていたが58年に公開された。殉国七士廟は60年に彼らの遺骨を移して造成されたのだ。東条英機の墓は遺骨が収められていないが東京・雑司ヶ谷共同墓地にもある。死刑になったナチスの戦犯の墓は見られないドイツとは全く異なる風景だ。