韓国の国産ロボット、海底資源採掘の道を開く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.02 14:15
先月26日、慶尚北道浦項の東南130キロの海上。海底鉱物採取ロボット「ミネロ」がジャガイモほどの大きさの黒い石の塊を研究船の甲板に吐き出した。この石の正体はミネロが1週間かけて水深1370メートルの海底でかき集めた海底マンガン団塊の模型物だ。あふれ出る音に13人の研究員が一斉に歓声をあげて拍手した。海底にあらかじめ準備していた模型団塊の80%を回収するのに成功したのだ。科学界では採取効率が80%を超えれば経済性があるとみている。
◆太平洋鉱区マンガン団塊採取が目標
海洋水産部と韓国海洋科学技術院は1日、世界で初めてロボットを利用した深海底鉱物採取試験に成功したと明らかにした。深さ1000メートル以上の海底を動きながら鉱物を採取するロボットは、先進国もまだ実現させていない。日本など一部の国が人が船上で採掘装備を操縦する遠隔操縦方式の採掘試験に成功しただけだ。採取ロボットは国内技術で開発された。「ミネロ(Minero)」という名前は、ミネラル(鉱物、Mineral)とロボット(Robot)を合成して付けられた。横6メートル、縦5メートル、高さ4メートルで、重さは2000ccの乗用車25台分の28トン。移動用無限軌道と浮力システム、採掘および貯蔵システムを備え、母船の指示なく海底を動きながらマンガン団塊を採取できる。