収益悪化の韓国金融業界に構造調整の風(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.22 10:19
18日、中国・威海のあるホテル。金正泰(キム・ジョンテ)会長をはじめとする最高経営陣が参加する中でハナ金融持ち株会社の理事会が開かれた。この日理事会は金会長が給与の30%、登記役員である崔興植(チェ・フンシク)社長とハナ銀行の金宗俊(キム・ジョンジュン)頭取、外換銀行の尹庸老(ユン・ヨンロ)頭取が給与の20%を返上する決定を下した。ハナ銀行は今年下半期だけで22店舗を整理するという計画を報告した。ハナ金融関係者は、「海外進出戦略のために用意された席だったが、下半期の経営環境悪化に積極的に備えようという決議もともにした。収益性悪化に備えコストを削減していく計画だ」と明らかにした。
◇低金利長期化で収益悪化
金融業界に構造調整の風が吹いている。銀行、証券会社、保険会社などは不採算店舗を整理し新規採用は大幅に減らしている。低成長・低金利基調が長期化し収益性が大きく悪化しているためだ。金融業界の業績は第1四半期に続き第2四半期も悪化している。金融情報会社のFnガイドによると、ウリィ、新韓、ハナ、KB金融の4大金融持ち株会社とBS、DGB金融持ち株会社、中小企業銀行など7つの金融会社の第2四半期純利益見通しは総額1兆7204億ウォン(約1536億円)で、前年同期の2兆2799億ウォン、前四半期の1兆9283億ウォンより大幅に落ち込んでいる。