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【コラム】韓流と韓国、行く道はまだ遠い(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.07.12 14:32
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韓流(Korean wave)は、本当に世界を席巻している文化の波であろうか?ひょっとして韓流のために注ぎ込んだ途方もない努力を正当化するために、私たちが自らそのように信じているのはでないか?この頃、韓国の人々は韓流の成功を祝い、韓国文化が世界に広く浸透していると信じているようだ。もちろんK-POPや韓国ドラマは南米から中東・欧州・東南アジア・北米に至るまで世界のあちこちで人気を得ている。アフリカのカラハリ砂漠でも歌手PSY(サイ)やドラマ 『大長今(テジャングム、日本タイトル・宮廷女官チャングムの誓い)』 が知られているほどだ。

韓国人はプライドの高い民族だ。一時鎖国政策を行ったりもしたが、韓国を世界に知らせようとする努力もたくさんした。だが私はあえてこう言う。韓流と韓国が世界のあちこちで知られるのは、まだしばらく遠い先のことだと。いくらK-POPグループが素晴らしいといっても、財閥が莫大な投資をして非公式の文化大使があちこちで熱心に活動をしているといっても、行く道はまだ遠い。もちろん各種の統計数値はバラ色の結果を伝えている。韓国製の高価な電子製品や自動車、CDなどの海外輸出量は驚くべきほどだ。少なくとも梨泰院(イテウォン)ではPSYのイラストが描かれた靴下も人気のうちに販売されている。

 
それにもかかわらず、最近も海外で会った人々に私が“Korea”に住んでいるといえば10人中5人はこう質問してくる。「コリア?北朝鮮なんですか?韓国なんですか?」。韓国文化が世界へ広がっていって韓流が真にグローバルな現象だと言えるなら、こんな質問はもう出てくるべきではないのではないか。私には韓国と韓流のグローバル化を測定できるリトマス試験紙のようなこの質問を、以前も今も同じように受けている。私が訪問したところは米国のアーカンソー州やメキシコの小さな田舎の村でもなかった。

さらに「コリアは国の名前でした?」という質問も受けた。韓国製の携帯電話や自動車を持っている外国人に、その製品が韓国産であることを知らせると「日本製かスウェーデン製だと思っていた」と言って驚く人も多かった。読者らは多分「こんなに無知な人々に、いったいどこで会ったの?」と思うこともできる。だが彼らは社会的に成功をおさめた完全な大学卒業者だった。

(中央SUNDAY第330号)


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