【社説】漢字教育、積極的な解決策を模索しよう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.11 13:14
韓国はハングルと漢字を持っている。ハングルは世界的に最も創意的な言語という民族的自負心の象徴であり、漢字は文化遺産を蓄積しこれを次の世代に伝授する言語的道具だった。韓国の語文政策がハングルを優先視しながらも漢字の価値を認める方向を維持してきたのもこのような理由からだ。最近になり北東アジア地域の国同士の人的・経済的交流が深まり、協力と共存が切実になりながら漢字の重要性は従来よりも一層強調されている。韓日中賢人会議が共通漢字800字を選定し発表したのもこうした時代的意味が込められている。
朴槿恵(パク・クネ)大統領がきのうメディアの論説室長・解説委員室長らと昼食をともにしながら漢字教育強化の重要性を改めて強調した。学生らがEBS(教育放送)やインターネットを通じて漢字と自然に接し学べるようにする方策も提示した。1970年代以後、小学校から漢字教育は消え、創意的体験活動や裁量学習時間としてどうにか命脈を維持している。これまで漢字教育は学習誌業者のような私教育業者が担当してきたといっても過言ではない。朴大統領が提示した方策もやはり公教育で漢字教育を強化することとは距離があるように見える。漢字教育を強調してややもすれば私教育熱風が吹きかねないという現実的問題点を考慮した対案と考えられる。