新日鉄住金の徴用被害者4人に1億ウォンずつ賠償、初めての判決
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.11 08:43
白いワイシャツとズボンの正装で傍聴席に座っていたヨ・ウンテク氏(90)は、裁判中ずっと言葉がなかった。裁判長の判決宣告が終わったのに立ち上がろうともしなかった。周囲の人々が何回か「おじいさんが勝たれましたよ」というとようやく、耳がよく聞こえなかったようでゆっくり席から立ち上がった。
日帝強制占領期間だった1943年。20歳の血気盛んな青年ヨ氏は、日本製鉄の大阪製鉄所が工員を募集するという広告を見て日本に渡っていった。2年間技術を習得すれば韓国の製鉄所に就職させてあげるという条件だった。だが、その後2年間、彼は月給もまともに受け取れず半監禁状態で酷使された。結局1945年の日本からの解放後に放免されることができた。