中国政府がアシアナ航空機事故に関し、米国側に共同調査を要求した。搭乗客が最も多いうえ、２人の死亡者が発生した状況で、確実な事故原因究明と自国民に対する釈明を念頭に置いたものと分析される。

ロイターなど海外メディアによると、米国現地の事故調査団の関係者は８日（現地時間）、「中国を含め、３－４カ国が事故調査に参加するという要請をした」と明らかにした。この関係者は「中国が調査団に参加することになるのは米国との問題であり、事故調査に参加しても韓国とは違いオブザーバー資格になるだろう」と述べた。中国政府は米国が調査要求に応じる場合、国内最高航空専門家で構成された調査団を構成し、現地に派遣する計画だ。

事故飛行機に搭乗した中国人１４１人のうち４人の所在がまだ把握されていないことが９日、確認された。中国外務省の華春瑩報道官はこの日の記者会見で、「現在までけが人１３人を含め、１３５人の乗客の安全が確認され、２人の中国国民が死亡し、４人はまだ連絡が取れていない」と伝えた。搭乗客４人は個人情報の露出を避け、事故直後に現場が混乱している間、空港を抜けた可能性が提起されている。

また華春瑩報道官は「駐米中国大使館と駐サンフランシスコ領事館が米国現地調査団と密接に協力し、中国人搭乗客の安全と治療に万全を尽くしている」と述べた。

今回の事故で死亡した中国人女子高生２人のうち少なくとも１人は着陸当時、安全ベルトを締めていなかったという証言も出ている。中国の騰迅科技によると、死亡した２人の高校生の間に座っていた江山中学校（高校課程含む）の生徒の毛紫荊さんは「事故前（死亡した）２人のうち１人がトイレに行くといって安全ベルトを外した」と話した。毛さんは「２人とも安全ベルトを締めていなかったかどうかは確実でないが、少なくとも１人はしていなかった」とし「大きな音がした後、２人は見えなかった」と説明した。

８日には官営ＣＣＴＶも現地医療スタッフ関係者の話を引用し、「死亡した２人の生徒のうち１人が安全ベルトを締めていなかったとみられる」と報じた。