<アシアナ機着陸失敗>「新機種の慣熟飛行、旅客機ではなく貨物機ですべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.10 08:37
「慣熟飛行」という用語がアシアナ航空OZ214便の事故発生後、関心の対象に浮上している。事故飛行機のB777機種の運航経歴が43時間のイ・ガングク機長(46)が慣熟飛行をし、空港衝突事故が発生したことが調査で明らかになったからだ。
「慣熟」は物事に慣れるという意味だ。操縦士は操縦する機種を変える場合、新しい航空機に合う機種免許を新たに取得しなければならない。しかし免許取得はほとんど模擬飛行装置(シミュレーター)操作で行われる。したがって実際の飛行機は免許取得後に初めて運航するケースが多い。このため免許取得後、航空機の操縦に慣れるまでの訓練飛行が必要になるが、これを「慣熟飛行」という。
機種を変えた後、該当航空機の機長になるためには、20回の実際の飛行条件を満たさなければならない。イ・ガングク機長は今回の飛行の前、計9回、B777を運航した。慣熟飛行には該当航空機を熟知した操縦士が教官で同席する。今回の慣熟飛行では、B777運航経歴が3220時間のイ・ジョンミン機長(49)が教官、イ・ガングク機長が教育訓練生だった。経歴上では補助の役割をすべきイ・ガングク機長が、副機長席ではなく機長席に座って操縦桿を握ったのもこのためだ。