【噴水台】人類文化遺産のアリラン、韓国国内では文化財扱いされず…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.06 12:03
5月に江原道(14日春川、15日旌善)、全羅南道(23日珍島、24日木浦)、慶尚南道(29日昌原、30日密陽)を回った。次はソウルだ。17日晩、ソウルオリンピック公園オリンピックホールで公演のクライマックスを迎える。アリランがユネスコ人類無形文化遺産に登録されたことを記念する「全国アリラン公演」だ。3大アリランの旌善アリラン、珍島アリラン、密陽アリランが主軸だ。
アリランは一つではない。地域によって異なる。学界は約60種、計3600余りあると推定している。さらにアリランは絶えず変わり、新しく生まれる。義兵アリラン・サハリンアリラン・パリアリラン・LAアリランのほか、北朝鮮の功勲芸術家チェ・ソンファン(1936-1981)の名曲「アリラン幻想曲」やキム・ヨナ選手が氷盤で見せた「オマージュ・トゥ・コリア」のような編曲、演劇・ミュージカルなどにつながり、拡散している。韓民族がいるところにはどこにでもあるということだ。
全国アリラン公演の演出者チェ・ユンピル氏(55)は「旌善アリランは悲しく深みがある感じ、珍島アリランは合唱するのによい楽しさがあり、密陽(ミルヤン)アリランは闊達で味がある」と評価する。どのアリランも興と恨という共通の情緒が込められている。「前の南山のキツツキは自分で穴を掘るのに、わが家のぼんくらは開いている穴も開けられない」(旌善アリラン)と妙ないやらしさやユーモアもみられる。