【時視各角】朴槿恵の手帳にはなぜ稲盛氏がいないのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.01 13:07
また天下りのシーズンが来た。公企業はもちろん、“形だけの民営化”企業にも官僚が次々と下りてきている。今シーズンは能力や専門性よりも重要な法則が目を引く。無条件に“高い年俸が最高”という点だ。数十億ウォンの年俸のKT・KB会長の角逐が最も激しかったという。類例なく投書も乱舞した。先日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済首席秘書官が「良い天下りもあり、悪い天下りもある」と述べ、激しい非難を浴びた。冷静に考えると、間違った話ではない。日本航空(JAL)がその象徴だ。
彼がまた本来の場所に戻った。約束通りちょうど3年でJALを再建して退いた。“経営の神”の稲盛和夫京セラ名誉会長。稲盛氏は81歳の年齢でまた神話を築いた。JALは天下り人事の温床として悪名高かった。官僚出身の天下りが続き、会社は満身瘡痍になった。赤字が1兆ウォンを超え、公的資金が投入され、上場廃止にまでなった。最後の救援投手の稲盛氏も厳密にいうと天下り人事だ。鳩山由紀夫首相が自ら頭を下げて迎えたからだ。