【社説】韓中関係の新しい出発宣言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.28 13:15
朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領と中国の習近平国家主席が韓中関係の新たなスタートを宣言した。朴大統領と習主席は昨日、北京で首脳会談を開き、「韓中未来ビジョン共同声明」を採択した。20年先を眺めて両国関係を政治・安保、経済・通商、人的・文化的交流、国際協力など幅広い分野で、全面的・多層的に協力する関係に発展させていくというものだ。未来ビジョン共同声明の本文と付属書には、これを実現するためのロードマップとアクションプランが含まれている。修交21周年を迎え、韓中関係が新しい次元のパートナー関係に進化する転機を迎えたと見なすことができる。
1992年の友好協力関係から始まった両国関係は、戦略的協力パートナー関係にまで格上げされたが、「経熱政冷」の現実的限界を抜け出せなかった。特に李明博(イ・ミョンバク)前政権の米国偏向的外交のため、韓中関係は経済的な相互依存性の深まりにもかかわらず距離が存在していた。政治・安保分野の協力強化を通じて韓中関係を「経熱政熱」の関係に発展させ、戦略的協力パートナー関係の充実を図るというのが朴槿恵政権の構想だ。首脳間の疎通強化、青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保室長と中国外交担当国務委員間の対話新設、外交長官ホットライン稼働、次官級戦略対話の年2回実施など具体案にも合意した。韓米同盟を土台に中国との政治・安保関係を発展させるというのは良い選択だ。