「韓国が日中と隣り合ったのは、時に祝福、時には呪い」…米国ダイヤモンド教授(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.06.17 16:41
21世紀には巨大談論が出てくるのは難しい。今日の学問世界は高度で細分化された。言葉は簡単だが多角分析(multidisciplinary)の研究はさらに一層難しい。米国UCLAの地理学科のジャレド・ダイアモンド教授(Jared Diamond、76)は、学者数十人が束になってこそ出せそうな成果を続けて世に送り出している。彼は生物学・言語学・歴史学・医学・人類学・地理学の数十の分科学問から自由に理論や事実を引っぱってくる世界的な碩学だ。ダイヤモンド教授は英国時事月刊誌のプロスペクトマガジンが選定した『世界思想家(World Thinkers)2013』で100人中12位だった。ピューリッツァー賞を受賞した『銃、病原菌、鉄(Guns、Germs、and Steel)』(1997)で知られる彼が昨年出した『昨日までの世界(The World Until Yesterday)』が、5月に韓国語に翻訳された。地理という観点から世界がどのように見えるのか探ってみるために、ダイヤモンド教授を電子メールでインタビューした。
--地理学とは何か。
「広い意味で定義するならば、地理学は地球の“場所(place)”に関連した全てのものを研究する学問だ。生物地理学(動物と植物の分布)、自然地理学(川と海岸と山)、そしてもちろん人文地理学がある。人文地理学は、韓国がなぜかつて農業と国家、文字を発展させて今日、パラグアイやマラウイよりも金持ちの国なのかを説明することができる」。