韓米中の三角圧迫に一歩後退した金正恩(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.07 09:10
朴槿恵(パク・クネ)・オバマ・習近平の三角対北朝鮮共助の中で出口を模索してきた金正恩(キム・ジョンウン)が態度の変化を見せた。直接前面に出て核威嚇発言などを繰り返しながら核・ミサイルの挑発レベルを最高値に上げてきた金正恩第一書記は6日、対南機構を通じて韓国側の当局会談の提案に呼応してきた。
◇米中、韓中の首脳会談を意識するように
北朝鮮の対南機構である祖国平和統一委員会(祖平統)は、特別談話文を通じて「6・15共同宣言記念日を契機に、開城(ケソン)工業地区の正常化や金剛山(クムガンサン)観光の再開のための南北当局間の会談を持つことを提案する」と電撃発表した。韓国側がこれまで議題として提案してきた開城工業団地だけでなく6年間中断されていた金剛山観光の正常化まで取り上げて論じた。「必要ならば、離散した家族・親戚の対面をはじめとする人道主義問題も協議できる」ともした。それと共に「南朝鮮当局が呼応して出てくればすぐに板門店(パンムンジョム)の赤十字連絡通路の再開問題をはじめとする通信・連絡に関連した諸般の措置が取られることになるだろう」と強調した。開城工業団地の問題だけでなく南北関係を遮っていた難題を包括的に扱おうという話だ。この日、祖平統の2000字にわたる特別談話文には“南北関係の改善”という表現が3回入っていた。「会談場所や期間は、南側の都合がよいように決めれば良いこと」として韓国側に委任した。