「ゆがむ日中関係で東アジアの共同貨幣は悲観的」…ロバート・マンデル教授
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.05 17:11
2013年の上海フォーラムに参加した名士の中には、1999年にノーベル経済学賞を受賞したコロンビア大学のロバート・マンデル教授がいた。“ユーロ貨幣の父”である彼は、レーガノミクスのある軸をなす“供給経済学の父”の1人だ。人民日報選定の『中国高度成長に寄与した人物トップ10』でもあるマンデル教授に5月25日上海でインタビューした。
--韓国が国際通貨関係でできることは?
「韓国は中国・日本・ロシアを隣に置いている。それ自体で韓国は巨大な地政学的イシューの中心だ。また韓国は主要20カ国(G20)としてすべき仕事がある。 韓国と似た大きさの国の通貨利益を代表することができる。カザフスタンの活動は参照するに値する。人口1500万人のカザフスタンもフォーラムを結成して通貨危機の解決過程で自分の主張をしようとしている。東アジア共同貨幣は韓国には良いが中国・日本の間が歪んだ状況では実現の可能性はない。安定的通貨体制を樹立するのは可能だ。国ごとに自国通貨を維持しながら安定した為替レートを試みることだ。そのような体制を結成するのに韓国が主導的役割をすることができない理由はない。為替レートが揺れ動くたびに韓国は損害をこうむる可能性がある。1997~98年のアジア経済危機の背景のうちの1つは中国の94年の元の平価切り下げと95~98年の円相場の下落だ」。