「米国量的緩和の出口戦略、韓国直撃も…事前準備を」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.05 14:04
2013年の世界経済の話題は米国の量的緩和の終了だ。米国の量的緩和で世界に資金が出回ったように、米国がこれを中断すれば世界に広がった資金が大きく波打つからだ。その根拠は2つある。量的緩和の終了は米国の実体経済の回復を意味する。量的緩和が終われば金利が上昇する。ともに、新興経済圏に流れた資金を米国に引き込む強力な力を持つ。
量的緩和終了の威力は想像以上だ。米国の量的緩和が予想より早期に終わる可能性があるという観測だけでも、世界各国の株価は暴落し、国債金利は暴騰した。アベノミクスの「円安」政策も力が弱まった。1ドル=110円まで一気に進む勢いだった日本円はまた1ドル=100円付近に戻った。
量的緩和が前代未聞の道だったように、量的緩和を終えて戻る過程も未知の道だ。米国はいつ、どのように量的緩和に終止符を打つのだろうか。ハーバード大のリチャード・クーパー教授(延世大SK大学院教授)は「量的緩和の出口戦略は段階的かつ漸進的な方式である可能性が高い」とし「年間住宅供給量が150万戸に達するほど住宅景気が回復すれば、出口戦略が始まるだろう」と述べた。