訪韓したノーベル賞受賞教授「理工系大学生の報国は就職でなく創業」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.04 14:44
「自分を信じなさい」。テクニオン・イスラエル工科大学のダン・シェヒトマン教授(72)は2011年にノーベル化学賞を受賞する前まで苦労が多い学者だった。先月30日の湖巌フォーラム、31日の湖巌賞授賞式に出席するために訪韓したシェヒトマン教授は1日の出国前、中央日報の記者に自分の過去について語った。
シェヒトマン教授は1982年、世界のすべての固体物質は金属のような結晶質(Crystal)物質、ガラスのような非晶質(Amorphous)物質だけが存在するという従来の学界の定説を覆す物質を最初に発見した。結晶質と非晶質の中間の準結晶(Quasicrystal)物質だった。
しかし100年以上も科学者の間で信じられてきた結晶構造の通説に反する発見であり、誰も信じなかった。しかしシェヒトマン教授は簡単には退かなかった。シェヒトマン教授は「何度も同じ実験をして電子顕微鏡で確認した結果、準結晶が存在するという私の主張が正しかった」とし「私の専門家的な力を信じたことで、歳月が流れるにつれて私の言葉を信じる学者が増え、結局30年が過ぎてノーベル賞受賞にいたった」と伝えた。