大邱（テグ）中部警察署は３１日、大邱女子大生殺人事件の有力な容疑者、タクシー運転手の男（３１）を殺人などの疑いで緊急逮捕した。警察はこの日午後８時３０分ごろ、イ容疑者を大邱達西区の自宅で逮捕した。

イ容疑者は２５日、女子大生ナムさん（２２）を自分のタクシーに乗せて拉致した後、性的暴行を加え、貯水池に遺体を遺棄した疑い。

ナムさんはこの日、大邱中区三徳洞の飲食店で酒を飲み、午前４時３０分ごろタクシーに乗った後、行方不明となり、２６日、慶尚北道慶州乾川邑の貯水池で死亡しているのが見つかった。ナムさんは下半身の服を脱がされていて、歯の一部が折れていた。

警察はその間、ナムさんが最後に乗ったタクシーの運転手を有力な容疑者とみて、大邱の法人タクシー約６０００台の移動経路を把握するなど捜査を行った。また貯水池付近の防犯カメラに映った大邱地域のタクシー約７０台の移動経路の把握にも力を注いだ。

イ容疑者は警察の調査で「ナムさんをタクシーに乗せて大邱寿城区の自宅付近に降ろしたのは確かだが、性的暴行を加えて殺害したことはない」と容疑を強く否定しているという。

警察はイ容疑者を相手に犯行容疑などを調べている。イ容疑者のタクシーのタコメーター（車両運行記録計）も確認する方針だ。