ノーベル賞科学者「韓日のように牛肉を生で食べれば…」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.30 16:23
2008年ノーベル生理学・医学賞を受賞した“スター科学者”ハラルド・ ツアハウゼン博士(77)が29日、ソウル漢南洞(ハンナムドン)のハイヤットホテルで、「ウイルスとがん」をテーマに講壇に立った。今年始まった湖巌フォーラムの最初の講演者だ。湖巌フォーラムはサムスングループが創造経済に対応するレベルで推進中の「ノーベル賞プロジェクト」の一環。最近のノーベル賞受賞研究が主に国家間の共同研究で行われているという点に注目したサムスンが、韓国人碩学の国際研究ネットワーク構築を支援するために準備した。
約50分間のツアハウゼン博士の講演は始終、参加者の興味を引いた。ツアハウゼン博士は「がんが発生した患者の21%は感染と関係があり、感染件数の38%はウイルスが起こす」と話し始め、「しかしヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の場合、感染後15-25年が過ぎてから子宮頸がんを起こし、B型肝炎ウイルスは30-60年後に肝臓がんを起こすため、因果関係を確認するのが難しい」と述べた。数十年過ぎてからがんを起こすため、研究のためには忍耐と持久力が必要だというウィットも付け加えた。
ツアハウゼン博士は人間にがんを起こすウイルスを研究した立志伝的な人物。1960年に独デュッセルドルフ大学で博士学位を取得した後、70年代にエプスタイン・バール・ウイルス(EBV)ががんを誘発する主要原因という証拠を見つけ出し、83年と84年には子宮頸がんを起こすHPV2種類を発見した。子宮頸がんとHPVの関連性を立証した功労は約20年後、ノーベル生理学・医学賞の受賞につながった。