“原発マフィア”業界癒着で暑い夏を過ごす韓国国民(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.29 14:16
原子力発電所の周辺には“独自のリーグ”がある。原発1基を建設するのにかかる費用と部品は約3兆ウォン(約2720億円)に3000万個。原発が韓国国内電力供給に占める比率も30%にのぼる。したがって電力市場で原発産業の影響力は大きい。参入障壁は高い。しかしひとまず障壁を越えれば安定する。他社の参入が難しいからだ。原発分野の関係者の結束力が非常に強い理由でもある。“原発マフィア”と呼ばれるほどだ。
このため不正が次々と生じる。昨年2月には古里原発1号機が12分間完全停電となったが、幹部はこれを隠した。原発は稼働が停止すれば核燃料を冷却できず危険な状況となる。にもかかわらずこうした事実は1カ月後に暴露され、その後も偽造品質保証書で偽物部品の納品を受けるなど各種不正が明らかになった。昨年7月には韓国水力原子力の役職員22人が納品不正で一斉に拘束された。