「推薦検索」を生み出した日本のITベンチャー企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.28 11:29
「この製品を購入された方々はこのような商品も購入しました」。最近インターネットのショッピングサイトでたびたび見る文面だ。ログインしたり自分の情報を入力しなくても「私が買いそうな製品」を推薦してくれる。アルベルトは現在日本国内300余りのサイトに採用されている「推薦検索」を初めて作り出した日本のITベンチャーだ。日本ではこの分野のシェア1位で、韓国でもロッテドットコムとウィズウィドがこの会社のシステムを使う。創業者であり代表理事の上村崇社長と10日に会った。彼は「顧客情報にアクセスすることができないベンチャーの弱点を逆発想に活用したのが成功の秘訣」と話した。
インターネットショッピング業者はたいてい顧客の年齢、性別、居住地、購入記録のような情報に基づいたビッグデータをマーケティングに活用する。そのため個人情報をのぞき見る「ビッグブラザー」議論も絶えない。アルベルトは個人情報の代わりに「この商品を買った人が購入した製品」の商品情報だけ見る。上村社長は「ある製品を推薦するには顧客情報が必要だが、創業したばかりのベンチャーにデータを与える会社はなかった。窮余の策で個人情報が必要ない“推薦検索”にアプローチ方式を変えたが、むしろ市場の反応は良かった」と説明した。顧客がベンチャー企業のソフトウェアをさっと購入しないのも障壁だった。これは「初期費用なしで、推薦検索を通じて発生した売り上げの2%だけ手数料として受け取る」という契約条件で解決した。現在アルベルトの推薦検索はショッピング、銀行、金融、求職、政府などのサイトで幅広く活用されている。