揺れ動く国債金利…アベノミクス“折れた矢”になるか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.28 10:09
英サウサンプトン大学のリヒャルト・ベルナー教授は「量的緩和の父」と呼ばれる。ドイツ系の彼が日本銀行のエコノミストとして活動した1994年、「量的金融緩和」という政策を提示した。始まったばかりの日本のデフレと景気低迷に対する処方だった。彼は先月中旬に記者との通話で、「無制限の量的緩和を土台にしたアベノミクスには致命的な弱点がある。金利上昇だ」と話した。
当時彼の話は意味深長に聞こえなかった。そのころ日本の10年満期国債利回り(市場金利)は年0.5%にもならなかった。その上、黒田東彦日本銀行総裁が波状的にお金を刷っていた。日本銀行の基準金利も2008年12月以後4年以上0.1%で維持されている。どこを見ても金利は上がりそうになかった。