孤児として戸籍偽装され海外へ養子に…悲劇を繰り返すな(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.27 11:02
◇市民権申請せず不法滞留者として暮らす
不遇な環境で育ちながら彼は自然に闇の道へと進んでいった。成人した後軍隊に志願入隊した。93年から3年間イラクに駐留した。湾岸戦争が終わりイラク再建事業に投入された。除隊後トラック運転手として働いていた2001年のある日、彼は友人から頼まれた貨物を配達したが、その中に麻薬が入っていた。麻薬運送疑惑で逮捕された彼は4年間監獄生活をした。この時の調査過程で彼は自身が米国人でないということを初めて知った。ハン氏を調査した移民局職員は「毎週外国人保護所では数十人の韓国から来た養子が不法滞在者として調査を受けている」と話す。
服役を終えたハン氏は不法滞在者の犯罪経歴の烙印が押され集中管理対象になった。出所後も6カ月に1回ずつ移民局にきて申告をしなければならなかった。この義務を3年以上守った彼は、2008年8月に移民局への申告義務をたった1度だけ破った。ハン氏は結局強制追放された。