北、西海最前方にロケット砲配備、韓国は“海岸砲キラー”で対応
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.20 08:59
北朝鮮が最近、西海(ソヘ、黄海)最前方島嶼地域に多連装ロケット砲を配備したことが19日、確認された。情報業務を担当する理由で名前を明らかにしなかった政府・軍の複数の関係者は「北が3月以降、長在島と茂島・月乃島など西海最前方地域にロケット砲を配置したことが把握された」とし「最近も配備を続けていて、どれほど戦力が補強されているかはもう少し見なければ分からない」と明らかにした。北朝鮮がロケット砲を配置した島々はすべて延坪島とペクリョン島から10キロほど離れたところ。北朝鮮軍の最前方で最南端だ。
ロケット砲は最大24個の発射管を装着し、瞬時に多量の砲弾発射が可能な武器。政府関係者は「最近、北がロケット砲を配備したところはすべて金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が訪問したところで、金正恩の指示で集中的な戦力強化が行われていると判断される」と説明した。金正恩は昨年8月、延坪島から北に10キロほど離れた長在島と茂島防御隊を訪れ、「西海を敵(わが軍)の最後の墓としろ」と指示した。その後ここでは昼夜を問わず、爆薬を動員した発破作業などで陣地工事が行われてきた。金正恩は今年3月7日にも木船に乗ってここを訪れ、工事現場を視察しながら将兵を激励した。金正恩は3月11日にもペクリョン島から11キロ離れた月乃島を訪れ、「命令さえすればすべて火のるつぼに入れろ」と強調した。金正恩訪問の後続措置としてロケット砲が集中配備されているというのが軍の分析だ。