【コラム】安倍首相の本当の関心事とは
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.05.14 15:34
今、日本の安倍晋三首相の夫人が韓国語を学ぶ韓流ファンだというニュースに接して素直に韓日関係が良くなると考える人もいる。安倍首相は韓流の代わりに日流という単語を使うなど徹底的に自国利益を中心に行動する人物だ。彼が伊藤博文と明成(ミョンソン)皇后殺害事件(閔妃事件)の背後者ともいわれる井上馨の故郷であり征韓論の発祥の地である山口県で生まれたという事実はあまり知らされなかった。
安倍首相の家系や成長過程はやはり私たちが見るに怪しい。彼の母方の祖父は1級戦犯であり自民党創立メンバーの1人である岸信介で、母の実家は明治天皇のひ孫である寛仁親王と親戚関係だ。天皇家と親戚という点は安倍一族にとって大きな名誉で、国家のために献身(?)して戦犯として服役した母方の祖父の名誉も回復したかっただろう。
安倍首相の家は、祖父・大伯父・父・弟が皆成功した政治家で、妻は実家・姻戚まで全て政財界の核心を占める。39歳に政治に入門して以来、脱税疑惑や反対陣営に立った長崎市長を殺害した山口出身暴力団員との関係スキャンダルなどを経験した“政治9段”が安倍首相だ。靖国神社参拝、慰安婦妄言、天皇のための万歳三唱など一連の行動には、特別なものではない、小さな捨て石で大石(大きな利益)を得るという緻密な計算が隠れているようだ。