【噴水台】「愛国心は、ならず者の最後の逃避先」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.14 10:33
“尹昶重(ユン・チャンジュン)事態”を見守る頭の中で、数多くの事件がオーバーラップされる。初恋におちた少年のように“サンタバーバラの朝の浜辺の思い出”を手紙に込めたある元長官と女性ロビイストの出会い。青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策室長と女性キュレーターのはずれた愛。上海の韓国総領事館領事と中国女性の怪しい遭遇。チェ・ヨンミ詩人が詩集『豚たちへ』で言及した男たち。そして江原道原州(カンウォンド・ウォンジュ)の別荘に集まって遊んだ人々。
慶北(キョンブク)大学のキム・トゥシク教授は「適当な時期に燃やすことが出来なかった少年の情熱」という言葉で共通点を指摘する。男たちは基本的に規範の世界で一生を送った人々だ。幼いころから勉強ができて、いつも称賛を受け、規範を破ったのはせいぜいスピード違反で切符を何回か切られた程度。異変がない限り今後も成功街道をひた走ることになっている。本来はエネルギーを十分に使って楽しんだ後に大人になるのに、韓国の私たちの社会ではそうでない人だけが“立派な大人”になることになっている。ところで成功して社会の指導者として席を占めた後に、深い内面で彼らの首筋を引っ張るものがある。適当な時期に燃やすことが出来なかった“少年”だ。少年がある日少女に会う。規範男が嘘のようにどっと崩れる(キム・トゥシク『欲望あっても大丈夫』)。
しかし尹昶重(ユン・チャンジュン)前青瓦台報道官の行為は、キム・トゥシク教授が話した“情熱を燃やすことが出来なかった少年”に結びつけることすら適切に見えない。単なる飲酒者のセクハラ犯行で落着する可能性がより大きく見える。被害相手が娘としても末娘程度であり、何より大統領の外国訪問を随行した立場だったことにより、回避することは容易でないようだ。