中国、北朝鮮行き船舶貨物の全数検査とX線検査
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.10 09:41
中国税関が北朝鮮に輸出されるすべての貨物に対する全数検査とX線検査を実施している。中国4大国有商業銀行であり、最大外国為替取引銀行である中国銀行が対北朝鮮送金業務を中断させたことに続く措置だ。今年2月、北朝鮮の3回目の核実験にともなう国連安保理対北朝鮮制裁決議案(2094号)により対北朝鮮輸出禁止物品を摘発するためと思われる。
中国、遼寧省大連港にある対北朝鮮物流事業者は9日「最近、税関当局が北朝鮮へ向かうすべての貨物コンテナに対する全数検査指示を出し、貨物処理が遅れている」と明らかにした。彼は「2月の北朝鮮核実験以降、対北朝鮮貨物に対する検査が非常に厳しく物量が大幅に減ったが、今回の措置でさらに減っていて北朝鮮が受ける衝撃が激しいだろう」と付け加えた。北朝鮮は船舶貨物量の80%程度を大連~南浦(ナムポ)航路を通って持ってきている。また他の事業者は「普段週7回、貨物船舶が北朝鮮に入っていたが全数検査はもちろんすべての貨物に対するX線検査まで始めた今月初めからは週4~5回に減った」と話した。これに先立って中国税関は3月末、大連~南浦港(ナムポハン)貨物通関を処理する7社の物流会社のうち2社に対してだけ貨物処理ができるようにし、対北朝鮮貨物管理を強化した。