「私がおさめた１６００勝のうち、きょうが最高のようだ」。

現役大リーグ最高の名将に選ばれるシンシナティ・レッズのベイカー監督が口をあんぐりと開けた。秋信守（チュ・シンス）が放ったサヨナラ本塁打はベイカー監督の個人通算１６００勝に捧げる祝砲だった。

秋信守は韓国時間８日にシンシナティのグレート・アメリカン・ボール・パークで行われたアトランタ・ブレーブスとの試合で１番打者として出場し、９回のサヨナラ本塁打を含む５打数２安打（２本塁打）２打点２得点を記録した。１回裏の打席で左翼手飛打で退いた秋信守は０対３だった３回に相手の先発メドレンの１４６キロの直球を引っ張り右越えソロ本塁打を浴びせた。５日のシカゴ・カブス戦以来３日ぶりのシーズン６号本塁打となった。

その後２回の打席で凡打に終わった秋信守のバットは９回にまた熱く燃え上がった。３対４で後れを取る中、２死後にメソラコの同点本塁打が決まり、続いて秋信守がナショナルリーグ最高のストッパーであるキンブレルの４球目１５４キロの直球を力強く打ち返した。弾丸のように伸びた打球は左中間フェンスを越えるサヨナラ本塁打となった。シーズン７号、個人通算９０号本塁打で、２０１１年８月２４日のシアトル戦以来２度目のサヨナラ本塁打だった。

劇的に５対４で逆転勝利を導いた秋信守は、「キンブレルは最高のストッパーだ。きょうの勝利はわれわれのチームに大きな影響を与えるだろう」と述べた。ベイカー監督は「私がこれまで勝った試合で最も忘れることのできない瞬間になるだろう」と話した。

本塁打２本を放った秋信守はフレイジャーの６本を抜きチーム最多本塁打者になった。リーグでは共同８位だ。リーグ出塁率１位（０．４６５）、打率５位（０．３３３）、長打率７位（０．５８７）を記録中だ。強打者が並ぶシンシナティは昨年冬に秋信守を１番打者として使うため連れてきたが彼の攻撃力は中心打者よりも熱い。