【社説】朴槿恵-オバマの韓米同盟、未来の青写真
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.09 08:42
朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ米大統領が昨日、韓米同盟60周年を記念する共同宣言を採択した。2人はホワイトハウスで首脳会談を終えた後に発表した共同宣言で、数え年で還暦を迎えた韓米同盟を強化・調整することで、21世紀のグローバルパートナーシップに発展させていくことにした。軍事同盟から政治・経済・文化・人的交流分野まで含む包括的戦略同盟に進化してきた韓米同盟を気候変化、エネルギー安保、人権、人道的支援、開発支援、テロリズム、原子力安全、サイバー安保など世界的な問題まで協力するパートナー関係へと、よりいっそう発展させていくということだ。09年6月に李明博(イ・ミョンバク)前大統領とオバマ大統領が採択した「韓米同盟未来ビジョン」を一次元高め、さらに具体化したという点で意味が大きい。
共同宣言で両国首脳はアジア・太平洋地域の平和と安定の「核心軸(Linchpin)」という表現で韓米同盟の重要性を強調した。特に米国は通常兵器および核戦力を含むすべての軍事的手段を動員し、韓国に対する確固たる防衛公約を再確認すると明らかにした。北朝鮮に対する軍事的抑止力として、韓米同盟の本源的機能を明確に維持するという土台の上で、韓米同盟を未来志向的なグローバルパートナーシップにアップグレードしていくということだ。韓国国民の安保不安を解消し、同時に米国のグローバルリーダーシップに対する積極的な参加と役割分担を韓国に要求したとみられる。韓国の変わった地位にふさわしい国際的な役割増大という部分ではプラスだが、韓国の政治・経済的な負担増加につながる可能性があるという点は留意しなければならない。