世界の中央銀行「デフレファイター求む」…日本は量的緩和に積極的な黒田氏(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.08 13:21
先月下旬、北欧スウェーデンのストックホルム。ここでは中央銀行のラース・スベンソン副総裁の辞任が断然話題だった。著名な経済学者で今月の任期満了後の再任が当然視されたスベンソンが自ら退くと意向を明らかにしたのだ。発端は金利政策だった。現在のスウェーデンの悩みの種は8.5%前後の高い失業率だ。米連邦準備制度理事会(FRB)議長のベン・バーナンキとともにプリンストン大学で後輩の学者を教えたスベンソンは高い失業率打開のため現在1%の金利をさらに下げることを強く主張したが受け入れられなかったため辞意表明という強硬手段を取ったのだ。現地メディアが特筆大書するほどスベンソン辞意の波紋は大きかった。
◆「金利引き下げ失敗」スウェーデン副総裁辞任
輸出中心のスウェーデンの最近の経済状況は複雑だ。自国通貨のクローナが上昇する中、3月の消費者物価上昇率は0%で、目標インフレ2%に満たないでいる。26日に訪ねたスウェーデン中央銀行内部は金利引き下げを支持する側と反対する側の間に緊張感が漂っていた。スベンソンと同じ立場であるカロリナ・エクホルム副総裁は、「デフレ圧力を無視することはできない」と話した。しかし金利据え置きを主張したカースティン・ヨクニック副総裁は、第1四半期の不動産価格急騰(前年同期比3%上昇)にもっと注目しているようだった。彼は「個人負債と不動産価格問題を考慮しなければならない」と話した。