【社説】韓国経済の足引っ張る現代・起亜自の貴族労組
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.07 10:17
現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長はこのほど2種類の意味深長な発言をした。ひとつは「機会がくれば海外工場を新増設する」とし、韓国内の工場には言及しなかった。もうひとつは鄭会長が、「今年の韓国での生産量を10万~20万台減らし、海外工場生産量は増やすことを検討せよ」と秘密裏に指示したという内容だ。鄭会長は同時に3年連続無ストを引き出したユン・ヨチョル顧問を再び労務総括担当副会長に就けた。このような一連の流れは週末特別勤務をめぐる労使合意が守られなかったことに対する鄭会長の不満にみえる。
現代自動車は3月から夜間勤務をなくし昼間連続2交代制を全面施行した。労働者の健康と生活の質を高めるための社会的合意にともなう措置だ。現代自動車は賃金補填と生産量維持のため3000億ウォンを投資した。重い部品は機械やロボットで組み立てるなど生産ラインを大幅に合理化させた。それにもかかわらず、週末特別勤務の白紙化で生産への支障が出たほか、第1四半期の売り上げ増加率は6%台に落ちた。労組委員長が合意した週末特別勤務を労組のいくつかの分派が反故にしたためだ。