【噴水台】崇礼門が哀願する、二度と小さな火種を大きな火魔にするなと(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.06 15:52
5日午前9時、崇礼門(スンレムン=南大門)前。ある団体観光客が大きな声で話している。英語と韓国語が混ざっている。久しぶりに韓国を訪問した在米韓国人の一家だ。最も年輩のファンさん。80歳を超えているが、スリムでしっかりとした足どりだ。ちょうど5年ぶりに復旧した崇礼門の一般開場を迎え、立ち寄ったという。「私が幼い頃はこのような姿でなかった。日本の奴らがみんな変えた」。一緒に来た妻のキムさんが答える。「これが本来の姿ですって。ビッグファイヤーですっかり焼けて、今回、きちんと直したそうです」。婿ほどの若い人が聞きなおす。「ビッグファイヤー?」。「そうだ。大火事。寄付を受けてまた作り直したのだ。その意味は大きい」。
崇礼門広場の入口にはすでに70-80人が集まっている。文化財庁の職員がパンフレットを配っている。ファンさんの一家の会話は続く。「これが国宝1号だって」。「すっかり焼けてしまったのに、それでも国宝1号?」。「非常に重要な文化財だから」。「その重要なものがなぜ全焼したのか」。