1位だけが生き残る…LG電子が世界初の曲面OLEDテレビを発売
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.30 11:10
今年に入りLG電子ががんばっている。LG電子は29日、「曲面有機発光ダイオード(OLED)テレビ」を世界で初めて発売すると発表した。55インチOLEDテレビの世界初めての商用化に成功し、四半期基準で初のスマートフォン販売1000万台突破、世界のスマートフォン市場で初めてシェア3位達成に続く朗報だ。
LG電子はこの日から全国の百貨店、マート、LGベストショップなど1400余りの販売店で55インチ曲面型OLEDテレビの予約販売を始めた。販売価格は1台当たり1500万ウォン。受付順に6月から配送を始める。OLEDは電流が流れると自ら光を出す蛍光性有機化合物で、液晶に代わる「夢のディスプレー」と呼ばれる。応答速度が100万分の1秒で液晶より1000倍以上速く、画面に残像が残らない。バックライトが必要なく電力効率が良い上、厚さ1ミリ以下の超薄型で製作でき、曲げたりたたんだりできるディスプレーも実現できる。LGが今回出した曲面テレビはアイマックスシアターのように画面中央がへこむように曲がっている。このため従来の薄型テレビと違い、視聴者の目から画面中心部と側面までの距離が同一で、画面の端が曇るように見える現象がほとんどない。
LGがOLEDテレビで先に量産に成功した原因には2種類が挙げられる。ひとつは昨年9月に具本茂(ク・ボンム)会長が系列会社社長団を集め、「強いLG」を強調したことだ。当時具会長は、「1位でなければ生き残ることはできない」とし、量産が遅れているOLEDテレビなど複数の製品に対し強く叱責した。LG関係者は、「具会長が強調した危機感が末端の社員にまで伝わり組織体質が変わったため」と話した。もうひとつはLGが「RGB方式」と異なり、大型パネル量産に有利な「WRGB方式」を選んだためだ。既存の液晶ラインをそのまま利用することができる。