帰ってきた“国宝1号”崇礼門、615年前の姿を取り戻す(2)=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.30 10:17
◇伝統は進化する=今だから言うが、5年前、崇礼門を守れなかったあなたたちは薄情だった。しかし今は感謝しなければならない。その間忘れられていた伝統建築技法を取り戻した職人の労苦に頭が下がる。工場で刷った品格のない瓦の代わりに、窯で心を込めて焼いた瓦を載せるのに苦労も多かったはずだ。窯は朝鮮時代の構造を取り戻しながらも、過去の土の代わりに耐熱レンガを使うなど現代的技術を加えた。このように復元された伝統瓦はやや粗いが素朴な美しさを誇る。耐久性も工場の瓦に劣らない。伝統と新しい技術が結びついた。
また化学顔料の代わりに天然顔料を使った丹青で体を覆い、心も落ち着く。顔料制作技術が消え、今回はほとんど日本産を使ったが、私たちの手で作った顔料を使う日が近いうちにくると信じている。石壁の石は職人が朝鮮時代に使った石切り鑿と槌を利用して一つひとつ整えた。崇礼門付近の石壁に残っていた古い石と抱川の石山で採掘された新しい石が混ざり、ややぎこちなく見えるかもしれないが、結局、時間が解決する問題だ。