【社説】南北対話をあきらめてはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.16 14:33
ケリー米国務長官の韓日中3カ国歴訪を契機に形成された対話強調の動きに対し、北朝鮮が南北対話を拒否し、冷や水を浴びせた。北朝鮮祖国平和統一委員会の報道官は14日、南側の対話提案を「内容がなく無意味」とし、韓国政府が対話姿勢になっていないと非難した。北朝鮮のこうした反応に対し、一部の当局者は北朝鮮が対話を完全に拒否したわけではないという立場を表した。しかし青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官はこの日夜、「政府の立場」を発表し、「北が韓国政府の対話提案を拒否したのは遺憾」と明らかにした。南北間で“神経戦”が行われるような姿だ。
良い姿ではないが、これが南北対話の機会を消滅させたのではないとみる。まず北朝鮮の記者会見が「対話拒否」かどうかについては考慮する余地がある。北朝鮮は現在、南側で進行中の韓米合同軍事演習が続いている点を指摘した。また南側が「本当に対話の意思があるのなら、言葉遊びではなく、根本的な対決姿勢から捨てるべき」と対話の前提条件を出した。専門家はこうした語法が「余地を残している」と分析している。
それでも青瓦台が「対話提案の拒否」として遺憾を表したのは、対話に条件を付けるのは望ましくないという意味と考えられる。同時に青瓦台は、開城(ケソン)工業団地の従業員の苦痛を解決できる責任ある措置を取ることを促した。すぐに対話に応じにくい立場なら、開城工業団地の従業員のために食材の搬入だけでも認めるべきということだ。