映画の海賊版を違法流通、現行法をあざ笑う「トレント」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.15 17:24
映画「クラウドアトラス」は、「マトリックス」(1999年)の監督ウォシャウスキー姉弟がメガホンを握ったうえ、トム・ハンクスやヒュー・グラントなど一つの作品に集めにくいハリウッドトップスターが出演した。大ヒットが予想された。韓国の女優ペ・ドゥナ(33)も出演し、韓国公開前に期待を集めた。この映画を輸入したブルーミジのパク・ミンジョン代表(43、女性)は14日、「米国では予想を下回ったが、韓国市場で反転が期待されていた」と当時を振り返った。しかし公開3日前の1月6日の晩、悪材料が浮上した。海賊版がインターネット上に出回り始めると、あっという間に広まった。ロシア発の違法コピー映像に韓国人が字幕作業をしたと推定された。映画は公開から3週間で上映館から押し出されることになった。パク代表は「違法コピー版の影響も少なくなかった」とし「これを流通させた個人とインターネット会社を相手取り民事上の損害賠償請求訴訟を準備中」と述べた。
映画界が違法コピー映像物と死闘を繰り広げている。観客590万人を動員した「レ・ミゼラブル」も公開1カ月前にぞっとするような経験をした。この映画の海賊版が1月15日午前1時、ウェブハードとP2P(peer to peer、個人対個人)基盤のトレントなど21サイトに登場した。映画「アレックス・クロス」も先月14日の公開前、違法ファイルダウンロードで莫大な被害を受けた。映画「建築学概論」も同じだ。制作会社側はこの映画の違法ファイル流出事件と関連し、昨年、損害賠償訴訟を起こしたが、最近、個人相手の訴訟はすべて取り下げた。このファイルの最初の流出者が勤務した文化福祉事業体に対する民事上損害賠償請求訴訟は進行中だ。