【社説】韓国の対話提案に北朝鮮は応じるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.12 13:31
韓国政府が北朝鮮に事実上の南北当局間対話を提案した。柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官は昨日発表した声明で、「開城(ケソン)工業団地の正常化は対話を通して解決しなければならない」とし「北朝鮮側が提起することを望む懸案を議論するためにも、北朝鮮当局は対話の場に出てくることを望む」と明らかにした。具体的な時間と場所を提示したわけではないが、対話で開城工業団地問題を解決しようという原則的な立場を示すことで、北朝鮮に対話を促したのだ。北朝鮮がこれに応じることで、韓半島の緊張状態が解消する契機になることを望む。
柳長官は対話の提案に先立ち、「北朝鮮は今からでも韓半島と北東アジアの平和と安定を壊す行為を中断し、責任ある国際社会の一員として行動するよう望む」と述べた。これ以上韓半島で危機を高めないよう促した。北朝鮮の過ちを厳しく責めながらも、北朝鮮が崖っぷちから戻れるよう手を差し出したのだ。
政府としては深く悩んだはずだ。この状況で先に対話を提案するのは、韓国が屈服するように映るうえ、脅迫すれば退くという誤った信号を北朝鮮に与えるかもしれないからだ。世論も気になったはずだ。にもかかわらず、政府が勇気を出したのは、一触即発の緊張状態がこれ以上続くのは双方にとって望ましくないと判断したためだろう。政府の苦悩の決断を私たちは尊重して評価する。