【取材日記】サッチャーと李承晩を改めて考える=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.11 13:20
「鉄の女」と呼ばれたサッチャー元英国首相。彼女の訃報に接し、李承晩(イ・スンマン)初代大統領を思い出した。サッチャーは国際通貨基金の救済金融を受けるほど危機だった英国を再建し、李承晩は独立運動を経て大韓民国を創建したためだけではない。2人は共産主義と正面から対抗した人生も似ているが、事後評価議論まで似ている。
いまロンドン議会には弔旗が掲げられている。追悼の列が続く。自宅前には花束とともに「愛する祖国を救ってくれてありがとう。私たちが迎えた最も偉大な首相でした」と書かれたカードも置かれているという。
正反対の風景も見られる。英日刊紙ガーディアンは「生前の敵たちは酷評を浴びせ、フェースブックとツイッターなどではサッチャーの死を祝う書き込みが上げられた」と伝えた。 「魔女は死んだ」としてシャンパンを開ける人もいる。ある市民はサッチャーの自宅前に牛乳1本を置いていった。この市民はワシントンポストのインタビューで、「幼い時サッチャーに牛乳を奪われた。彼女は労組を瓦解させ、公共住宅政策を壊し、根本的にこの国を分裂させた」という話で「牛乳1本」の意味を明らかにした。