脱北者、NLLをゆうゆうと越え…韓国軍出動も「ときすでに遅し」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.05 09:59
脱北者が漁船をこっそり盗んで西海(ソヘ、黄海)の北方境界線(NLL)をゆうゆうと越えていった事件は韓国の西海最北端安保システムに穴が開いていたことを見せてくれる。北朝鮮の戦争威嚇が高まった時点に国防部と軍が鉄桶警戒を強調してきた渦中に起きたことなので深刻性を加えている。「ノック亡命」に続きまた、警戒に失敗した。
ワタリガニ漁の漁船であるジンフン3号(9.7トン)を盗んで北朝鮮に行った脱北者(28)が出港が禁止された夜間に漁船を出して行ったことから納得するのは難しい。軍関係者は「漁船が港に入ってきたら漁船統制所に船舶エンジンのキーを預けるべきなのに最近、船長が管理するように規定が変わり、昨日は船にキーがさしてあったようだ」と伝えた。1日からワタリガニ漁のシーズンに突入しながら生計問題を前面に出す漁民の嘆願が激しいという理由で漁業指導船・海洋警察・海軍などのNLL周辺管理がおろそかになったという指摘も出ている。